2016-02-28から1日間の記事一覧

その48:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

そのシステムは、確かに工藤怜の脳細胞に基づく万能細胞から作られた有機的な細胞ネットワークをハードウェアとして用いていた。 だがシステム自体は、論理空間上のコンセプトを論理言語によってモデリングしたものを用いていた。 にもかかわらず、それは次…

その47:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

人間というものは、無力感を感じてショックを受けた時に、大きな当惑を感じるものなのであるが 実はその時、深層心理の中ではある働きが機能している。 それまでの確信が突き崩れた結果として、深層心理はそれまでの間違った仮説ではなく正しい仮説を求めて…

その46:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

「おいこら!なんでアヒルがでてきたんだ!このやろう!」 村長が飛んできて総一郎を問い詰めた。 総一郎は、説明を試みたが、結局のところは、知らんというしかなかった。 なぜ空からアヒルなんてものが、それも東京スカイツリーみたいな大きさのやつがでて…

その45:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

工藤怜が顔を突き出したと同時に、何者かの野太い雄たけびがやまびこのようにこだました。 おきろ〜おおきろ〜お、と言っているのだ。 打ち鳴らされる太鼓の音が四方八方から差し迫ってきている。 辺り一面を取り囲まれているのだ。 ふんどし姿の若い衆が、…

その44:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

だが、村は少しずつ変わり始めていた。 子供たちが泣き叫び、奇妙なことが起きる夢をみるらしかった。 総一郎は胸を痛めた。誰も見たことがないほどの巨大なアヒルが空から落ちてきて、村人をついばんで食ってしまうというその同じ夢について 何人もの子供た…

その43:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

まったく別の出会い方とは一体、どのような出会い方だったのだろう。 そして総一郎の眼前に突然、空中に浮かぶ巨大な無重力の水銀のような水たまりが現れた。 それは鏡のように周囲の世界を反射しているが、ゆらゆらと歪みながらここではないどこかを映し出…

その42:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

そんないつ帰るのか分からない風間先輩は、地下アイドルの追っかけとしても有名な人物であった。 なんだかよくわからない蛍光ライトみたいなものを振りながら、例の振り付けで会場で踊っている。そのライトは何か名前があるらしいが総一郎は忘れた。 予備を…

その41:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

総一郎は、その人のことをリスペクトしていた。その名前は、風間先輩だ。風間先輩なのか、右近ちゃんなのか、近松門左衛門なのか よくわからなくなってきていた。 総一郎がこれまでリスペクトを感じた人間は7人しかいない。 業界の黎明期の有名タイトルのメ…

その40:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

工藤怜が叫んで叫んで叫び回って、九兵衛がキョドってキョドってキョドり回る23時のオフィス。 総一郎は現実から逃避するように目の前の作業に没入し、とにかくその日の予定を終わらせて逃げるように退散した。 帰りの電車に乗り間違え、乗り換え駅を乗り…