2016-03-13から1日間の記事一覧

その67:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

やれやれ、......と倉橋総一郎は溜息を洩らした。国際電話で呼びつけられたと思ったら、航空自衛隊の輸送機に拉致され招集されたのだ。 「よりによって日本でテロとは」 工藤怜の胸には防弾チョッキが窮屈すぎるようだ。 「市ヶ谷案件ということは、彼も関わ…

その66:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

事は利益がどうのこうのではなく国益なり世界平和の問題になってきているようだな、とスペッキヲはぼんやりと思った。 「引き続き、調査を進めてくれ、可能なら入館手続き時点で受付で登録されたこの免許証の情報も照会しろ」 調査を続けていく中で厄介な問…

その65:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

喫煙所で休憩をとっていると、ケータイに着信があった。 「すぐに戻れ。緊急事態だ」 緊急事態? 一体どんな緊急事態が存在するのだろう? この平和な世の中に? タバコの火を消し、エレベーターに乗る。13基あるエレベーターのどれもが妙にまどろっこしい…

その64:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

ギガビット・エンタープライゼスに、緊急の問い合わせが入った。 航空自衛隊横田基地にて、試験運用中の偵察車両36体が突然行方不明になったという。 ギガビット・エンタープライゼスが開発し防衛省に納品された車両で、全方位型の通信傍受とレーダー解析…

その63:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

その謎めいた青年は、昼下がりの郵便受けに時々現れているようだ。 タワーの郵便受けは、各フロア用の郵便受けが何十個、あるいは何百個も存在する。 そこへの大量の郵便物の仕分けは、一時間ぐらいはかかっているのかもしれない。 スペッキヲは、喫煙所の帰…

その62:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

その謎めいた美女は、8時40分に必ず同じ場所に現れるのだった。 もちろん、その時、スペッキヲもまた同じ時刻に同じ場所にいる。 つまりのところは、その美女も、あの界隈のどこかの組織に所属しているという訳なのだろうか。 そしてタイムカードを定時前…

その61:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

倉橋総一郎からの特命案件をさばく傍らで、スペッキヲはギガビット・エンタープライゼスとしての案件にも関わっている。 ギガビット・エンタープライゼスは優秀なメンバーがそろった組織だが、その中でスペッキヲが自分自身の存在価値を証明するために 各種…

その60:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

社長がメディアなどへの露出が多い会社では、メディアなどで親交が生まれた他業界の大物から社長へ直接声がかかる"社長案件"というものが存在する。 サイコキネティック痴漢技術総合研究所はメディアなどへの露出はほぼ皆無であったが、 倉橋総一郎の出自や…