ワルの中のワル

ナチュラル・ボーン・キラーズ 特別版 [DVD]

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また畠山鈴香容疑者の話になってしまってアレだが、
マスコミはこの容疑者をどうしようもないワルにしたてて、普通の人間とは違うトクベツな、ワルになるために
生まれたワル中のワルという風に演出しようとするわけなんだが、
それがどうも気になる。
10年ほど前からはやったサイコパスなどという言葉も同じなんだが、
犯罪者には犯罪者の人格障害があり、そうなるやつはもう普通の人間じゃないんだという風に扱ってしまうのは、
なんとなく気休めのように僕には思える。
そうじゃなくて、畠山鈴香容疑者も含め、すべての殺人者も我々もみんな、ごく普通の人間にすぎない。
ごく普通の人間が、条件さえそろえば、殺人者に変貌する。
誰だって実は5年後には、どんなことを考えて何をしでかしているかわからない。
それが現実だ。
ワルは生まれつき根っこからワル、というのは、スーパーマンの世界観と同レベル。
ごく普通のいい人が、何も悪いことを考えたことも無い人間が、ふと人を殺して自分の都合のいい言い訳をこじつけてつくってしまう
というこの現実の怖さから逃れる、気休め。
そんな気休めにふけっているだけで、本当に満足できるだろうか。