私がそれを語ってもしょうがないと思いつつも

Kow2006-09-26

愛国心という言葉で指し示される内容には郷愁から国粋主義
にいたるまで幅広い幅があります。
したがって愛国心という言葉で指している”幅”が、
ひとそれぞれ異なったままで議論を交わしていると、
話がかみ合いませんので整理しておきます。
愛国心の対象である「国」を社会共同体と政治共同体とに
切り分けて考えると、社会共同体としての「国」に対する愛着
は「愛郷心」、政治共同体としての「国」に対する愛着は
「忠誠心」と言い換えることができます。

私が理想とする愛国心は、自分の故郷である日本を愛するという
郷愁と愛郷心からなる愛国心です。

このような愛国心は、国民を暴走させ盲目的な軍国主義へと
導くよりもむしろ日本が歪んでいき腐敗し暴走しようとする
ときには平和な日本を勝手に壊されないように暴走を食い止めようとする人々の思想のよりどころになってるものです。

そのような郷愁や愛郷心を日の丸や君が代に託して
心の中にはぐくんでいくことは、日本人が自分たちの国を
良くしていこうとする思いのよりどころとして大切だと思います。
そのような気持ちを教えていくことは道徳・倫理教育と同様、
今の日本に欠けているように思います。

戦前の日本人には海外へ出て行く人々は少数派だったために
郷愁や愛郷心という概念は国民に広まりませんでした。
この概念は他国の他民族・多文化の中におかれたときに
それとの比較による差異としてはじめて本当に自己規定されうる。
郷愁や愛郷心を持たない民衆にとっての愛国心
盲目な忠誠心と国粋主義につながりやすい。
それがかつて日本が一部の軍国主義者による暴走を食い止められ
なかった原因だと思います。
民衆が郷愁や郷土愛を持つ国では、そのような国粋主義者
政治が乗っ取られることから国を守ろうとする自己防衛機能が
働いたはずです。

これから日本が暴走しないためにも、私たちは
自分たちのことをもっと自分たちの子どもたちに教えていく必要があるのではないでしょうか。
それが私の考える愛国心教育です。