「在庫管理」の仕事が分かる本

在庫管理の仕事がわかる本 (DO BOOKS)

在庫管理の仕事がわかる本 (DO BOOKS)

在庫管理というのは、実は重要な問題である。
無駄な在庫を抱えることは、売れないものを抱えるという意味で無駄である。
しかし在庫がなければ、注文に応じてすばやく販売できない。
経理部門は、安いときに大量に在庫を仕入れたいと考え、営業部門はすぐにお客に渡せるように
在庫を確保しまくってほしいと考え、しかし生産部門はいらない在庫(デッドストック)の管理に
コストがかかるので在庫を減らしたいと考え、管理部門は必要なときに必要なだけ在庫を持つために
在庫量の適正化をしたいと考えるだろう。
「過大在庫」と「過小在庫」を回避し、「適正在庫」を確保するための「安全在庫量」を算定することが重要だ。
そのためには生産計画が必要になり、生産計画から安全在庫量が導かれるのだ。
生産計画は売り上げ実績や売れ筋、死に筋などの需要予測や、受注生産方式であれば受注によって更新されていく
ことになる。その上で、どの注文に対してどの在庫が引き当てられるかを追番や製造番号で管理して
計画に無いものが製造ラインに乗らないこと、どの在庫が何に使われるかが前工程にも後工程にもトレーサブル
であることを実現するのが、製造業における定石というやつだ。
とにかく必要なものを必要最小限確保するのが無駄の無い在庫管理なのだが、
そうはいっても現場には色々な例外が起こる。そうしたイレギュラーケースもふくめ、色々な知恵が本書には詰まっている。
在庫管理効率を上げる方法として、知られているのはABC管理というものだ。
これはしっかり管理したい品目群となるべく管理を簡略にしたい品目群とその中間の品目群に在庫を分け、
定期発注方式と都度発注方式をあるいはその混合を使い分ける管理方法だ。
生産計画が存在するような在庫の場合、ダブルピン発注と引き当て発注ということになると思う。
というか発注先への発注までがSCMで自動化されている場合もあると思う。
システムが在庫量と計画をもっているので、必要数が自動ででて、過小在庫に陥れば自動で発注を出すような
仕組みになっている場合もあるかもしれない。