ソーシャルゲーム業界のエンジニアの憂鬱


ソーシャルゲーム運営地獄 - やねうらお−ノーゲーム・ノーライフ

実際に関係者から聞いた話なのだが、いま、底辺のソーシャルゲーム会社は大変なことになっているらしい。底辺じゃない会社もそれなりに大変なものかも知れないが、底辺の会社はそれどころの騒ぎではないようだ。

中略

おまけに、プログラマーも力量が不足していてどこがどう大変になるのかわかっていない。本来ならKVS(Key-Value Store)を使うべきところをRDBで書いてたりする。もちろん、少ない接続人数ならばそれで動くかも知れないが、人数が増えてくるとサーバー機能自体が麻痺してしまうことは容易に想像がつく。しかし、彼らは実際にゲームの運営が始まるまでそのことに気づかない。


これは本当の事。
会員数が200万人を超えるようなソーシャルゲームが、たしかにMySQLで動いていた。
何社経験してもどこの現場もやはり

PHP + JavaScript + MySQLCentOSで動かしていた。
ガワNativeも実際は中身のHtmlを上記で動かしていた。

これは本当にソーシャルゲームでは何故か変えられない慣習になっていて
フルネイティヴUnreal Engineで動いているゲームですら
サーバとのやり取りはPHP + MySQLXML-RPCで通信していた。


でもMySQLが悪いと言っているのではなく、使い方を間違えていないかということを
考えられる人間が不足しているということなのだ。
数万人程度のグループ企業を支える社内システムにOracleが使われて
数百万人の課金ユーザの数億円のカネが飛び交う仕組みにMySQLが使われている
ということは何がかおかしいということは感覚的にすぐ分かることじゃないだろうか。


また開発体制にも問題があると思う。
イベントは周期的に祭りを起こすために仕掛けられるので
祭りの日次は先に決まっている。ケツが決まってる状態であいまいな仕様のまま作りはじめ
リリース直前に突然仕様が変わり、徹夜作業になり、
デバッグが完了せず本番デバッグになり、本番を告知なしでソッと
入れ替えるなんてこともザラにある。だからバグだらけで毎週毎週
回復アイテムを補てんしながら障害の告知を出しまくることになる。
どこの会社に行ってもそれは同じやり方だった。


会社によって力関係は様々だけど
最悪な会社はプランナーがエンジニアより権力が強く
エンジニアは本当に土方のようにこき使われなんでもやらされできなければ
無能と呼ばれて奴隷のように働く人間だけが重用されてるところもある。

某社はエンジニアが強すぎてエンジニアがプランナーを圧倒していたけど
どこもそういうわけでもないようだ。


何でもやれと言われて実際なんでもできるエンジニアがいて、
そういう人が薄給でこき使われているのが中堅ソーシャル屋の実情だ。
そういう中堅ソーシャル屋は知名度もないので
いくらなんでもできたとしても、他に転職する時の職歴として評価もされないので
逃げることもできずに戦い続けざるを得なくなっているのだと思う。


DeNAは作る人が一番偉いという発想に立つ会社だということが南場さんの著書からは
ひしひし伝わるのだけれど、かならずしもどこの会社もそういう訳ではない。


そして今、ついにGREEが危機に直面しつつある。
スマホシフトでヒットタイトルが出ず、プラットフォームの座もAppStoreとGoogle Play
に奪われてしまった。
GREEは今希望退職者を200人募っているが、苦しんでいるエンジニアが逃げたら
たぶん状況は悪化するだろうなと思う。優秀な人間ほど、この矛盾に早くから気が付いて
逃げ出してしまうのではないだろうか。


GREEがすべきことはリストラではなく、
働く人にとって交通費もかかり、近隣に引っ越すと家賃も高くて何のメリットもない
六本木ヒルズを出て安い郊外へオフィスを移す
事なのではないだろうか。もっと働く人を思いやる会社、働きやすい会社になるべきなのではないか。
GREEの平均勤続年数はたったの1年。優秀な人ほどあまりの惨状に驚いて逃げていく。
これではとても、ゲームを作り続けていける会社としてはもたないだろう。
作る人、特にエンジニアを本当に大切にしてほしい。そんなことを思うのだった。