その88:サイコキネティック痴漢技術総合研究所

 「あたしは水谷きらら。こっちに裏口があるから、待ってて。何人か呼んでくるね」と大沢あかねみたいな女は奥へ消えた。
 しばらくして、合図を送ってきた。駿は、モーレツに昂っていた。ヤッてヤッて、ヤリまくるぞ!


 そこから再び静かな裏通りに出る。向かい側に、ラブホテルがあるようだった。きららは、3人の若い娘を連れてきていた。
暗く人の気配のない裏通り。若い娘たちは背徳感に似た興奮を感じてそわそわしているようだ。
 駿は、ガマンできなくなり、きららの背中に抱き着いて後ろから強引に唇を吸った。そのまま暗い荷物置き場の影に押し倒してしまう。
3人の若い娘は、ありゃ〜とか、え〜とか、ずるーいとか言って口に手を当ててアタフタしていた。
 チュウチュウチュウチュウという唇を吸いあう音が聞こえて、もじもじしているのだ。
「ああっ、もう、アレコレ考えるのめんどくさぁい、みんなもきなよ」
 最初に、ショートボブの娘が動いた。彼女は城ケ崎ゆきという。あとで知ったことだ。ゆきはレズビアンで、きららの性格に惚れているらしかった。
そして、駿が後ろからきららの唇を吸っている間に、ゆきが顔を赤らめながらその両脚の間に顔をうずめて舌をチロチロと這わせている。
ほかの二人はきららの上着を脱がせ、ずらしたブラの間からチクビの辺りを噛んでいる。
 誰もいないはずの暗い裏通りだが、すぐそばの街道を行きかう酔っ払いたちの喧騒が聞こえる。今にも誰かが入ってくるかもしれない。
5人は聞き耳を立てながらもしかしもう誰も止められなくなっていた。
一度解き放たれた火照りとうずきは、スカッと解き放たれるまで若い肉体をしびれさせつづける。
今しかないんだ!という天啓が、5人を強く結びつけて離れられなくさせたのかもしれない。


 ちょうどその頃、表通りを、スペッキヲが歩いていた。何かに疲れ、そばの喫煙所で何も考えていないという顔をしてタバコを吸っている。
駅のロータリーを行きかうバスの行き先表示をなんともなく眺めながら、ここではないどこかが、違う人生があるのだろうかとぼんやりと考えている。
その後方の閉店した店の裏側の通りの物陰で、5人がセックスにふけっていた。