町田 松三先生「圧巻のグリモアール1 蒸気伯爵と暗黒の竜 上巻」KDP読書感想文

圧巻のグリモアール1 蒸気伯爵と暗黒の竜 上巻

圧巻のグリモアール1 蒸気伯爵と暗黒の竜 上巻

圧巻のグリモアール2 蒸気伯爵と暗黒の竜 下巻

圧巻のグリモアール2 蒸気伯爵と暗黒の竜 下巻

圧巻のグリモアール3 遊撃姫と皆殺しの獣

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圧巻のグリモアール4 魔法の薬師と妖魔の兄弟

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 町田松三さんという方は、旧スクウェアソフトでクロノトリガーファイナルファンタジー7、サガフロゼノギアスなどに携わった後、
聖剣伝説などの作曲で知られる菊田裕樹さんらと共に独立し、シャドウハーツなどのディレクターをやられている方である。
今年に入って再び新たなるゲームタイトルの開発が噂になっているが、実はKindle電子書籍も個人で上梓されている。
従って、この方もKDP作家の括りに捉える事が出来る。
ちなみにイラストは同じくシャドウハーツの加藤 美也子さんである。


こちらに公式サイトがあり、活動内容なども紹介されている。
http://ashandwildrose.sakura.ne.jp/


 とりあえずまず上巻を読んでみた。
スチームパンクな世界観ベースの物語となっているようで、往年のスタジオジブリ的でありつつファイナルファンタジータクティクス的でもあるような
そんな世界観を丁寧な筆致で描き出されている。物語が主題というよりも、人や空間、世界の在り方そのものが主題になっているようなそんな作品だと思った。
極めて意味ありげな断章が連なりながら、しかしその断章だけでは、それが良い事なのか悪い事なのかもつかないような極めて意味深な断章である。
後半、物語が走り出す予兆のように、それぞれの断章の中では徐々にキャラクターの輪郭が濃くなっていくのを感じる。
これはもしかすると、小説ではすまないような重層的な作品なのかもしれない反面、難解さ、分かりにくさも半端ない印象を受けた。
その難解さに関してはどこかしらゼノギアスのようである。