愛だの恋だの何を言っているのか



一番謎めいているのは、
人間というのはそもそも誰かに所有されるものなんかではない。


誰のものにもなりえない、そういう自由がある。


のはずなのだが、人は恋愛という問題になると、相手の心を奪いたいだの、
結婚によって相手を”手に入れる”ことができるのでは、というような発想が始まってしまう。


しかし実際には人間は誰のものにもならない自由な存在。
気まぐれな自由によって関心の間を渡り歩く存在だからこそ人間なのであって
それが前提にならないなら、それほどまでの自由な存在同士が束縛し合うことになんら特筆すべき稀有な価値を見出すこともできない。


人間は、誰かに所有されることによって輝くのではなく、
自由によって輝くはずなのだと、思う。


アイドルは、誰かのものにならないことで成り立っている。
誰もがみなアイドルを所有したいとは思っているからグッズが売れる。
しかし、誰のものにもならない自在さがなければ、誰もがそれを所有したいと思う存在は成立しない。