同じような気持ちの人がいると言うだけで癒されはしない

 なぜなら、自分にはそれが分かっても
相手には、おそらく自分が同じ気持ちであることは伝わらない。


 そしてその時、自分は癒されたとしても
相手は、ずっと孤独で寂しさを抱えたままなのかもしれない。


 だからただ、
自分の気持ちを伝えたいだけだった。


 しかしいつでもそれは、後戻りできるような逃げ道を残した、
腰の引けた言葉になってしまっていた。


 何も伝わらず、
相手はただ、困るのだった。


 そして結局、自分も孤独な寂しさから癒されていないこと、
同じ気持ちだとおもったことが錯覚であったことを、思い知っていくのだった。