八ッ場ダム

 ヤンバルクイナ八ッ場ダムについての文献をあさっていると、日が暮れてしまった。日がな一日、大学図書館にこもりきりの毎日である。謎を解き明かさなければ、人類の明日が危ない、とさんざ主張してきたのに、分からず屋の懐疑論者たちはのんきにヌーディストビーチで日焼けなどやっているらしい。実にけしからんことである。

 こういった針穴に糸を通すような緻密な分析理論は、ほんの少しの理論のほころびによってすべてが崩れ落ちてしまう。砂上の楼閣という言葉があるが、むしろ砂上に楼閣を作り上げることはむしろ極めて集中力を求められる奇跡的な偉業なのだ。

 ちょっとでも気をゆるめると、ダメになる。

 

「ダメになりなよ」

 女子高生が現れて、パンチラしてくる。

 イカイカン、幻覚かもしれない。

「この人痴漢です」

 女子高生は、男の人を呼びに行った。

 

「なに? 痴漢だと? 犯罪だ!」

 男たちがなだれ込んできた。