なぜ女性の猟奇殺人者はいないのか

 三島由紀夫金閣寺にあるような性倒錯が、異常犯罪の欲動を生んでいると仮定した上で、酒鬼薔薇事件の容疑者も、その自伝などにあるように性欲が動物虐待にむすびついた上でエスカレートして児童へとむかったものと考えるなら、男児が直面する自身の性的感心への大人社会からの禁忌、及び遠回しで誤魔化しに満ちた歪んだ性教育の結果、日々沸き上がる性欲が女性へ向けられる道を厳しく禁じられた結果として代償的に動物や児童などに性的感心が逸れたまま成熟し、動物虐待や児童への性虐待などのような反社会的願望でしか欲求を満たせなくなった若者が育まれていくのではないかということと同時に、なぜ女性に猟奇殺人者が生まれないのかということもまた合点がいきそうに思われる。