リア充の爆発


なんだかよくわからない落ち込みを感じて、昨晩は一人で床で寝ていた。
今朝の風呂の中でも、なにか哀しい妄想をずっと思い浮かべてぼ〜っとしていたようだ。


NovelJamから帰ってきてから、彼女さんは非常に調子がよいようだ。
とても多くの事を感じ、色々学ぶ事が多かったみたいである。
今までよりもはるかに多くの人々と交流し、なにやらスマホでいろいろな活動を進めているみたい。


良かったなぁと思う。
二人分の家事をやりながら、体調を崩していた頃のことを思うと、今はもう何も心配はいらないんだと言う気がする。
彼女にはクリエイターとしての天性の才能があって多くの人々がそれに気づいている。


喉から手が出るほど欲しくても、もう自分には得られない才能。
彼女と一緒に喜びを分かち合えれば、幸せなのだと思う。


なのになぜだろう。なんだか寂しい。
こんな感情を抱いてはいけないと思う。


彼女さんと一緒に色々なことをやろうとしていたけれど、僕とではあまりうまくいかなかったような気がする。
やはり彼女はもっと色々な人たちと自分たちの行きたい道を行くべきなのだという気がする。


彼女は僕に、才能とはなにかということを、教えてくれたと僕は思う。
彼女はおびただしい数の書物の中で暮らしていた。風変わりな本を偏愛している。ものを読むこと、書くことが憑りつかれたように好きだ。
それが僕がもっておらず彼女がもっている「才能」なのだと思う。
そのことに気づかされるたびに僕はどんどん傷ついて、そしていつか、それぞれの道へ分かれていく日が来る。


都会で成功を目指すことを諦め、独り故郷へと帰る僕が、いつかこの写真を思い出し、
色々な記憶を消し去った後に、ただの幸せな思い出として振り返る日が、来るのだろうか。