政治とは何なのか

おれが素人考えで考えるに

政治の最も根本的な課題は、勝ち組と負け組の間の再配分をどうするのかという課題だと思う。リオタールが大きな物語の終焉と呼んだマルクス主義は、ソ連の崩壊で求心力を失ったとされるが、ソ連であれ中国であれ北朝鮮であれ、実態は共産主義ではなく独裁政治であったわけで、マルクスが唱えた意味での共産主義は、いまだかつて地上で成立したことがない、成立することができない早すぎた理想にとどまっている。しかしそれはかつて、同じ勝ち組(ブルジョア)と負け組(プロレタリア)の構図によって、負け組(プロレタリア)による勝ち組への逆転への情熱を惹起するような形で、各種の反体制運動を世界中で巻き起こしたものであった。今はもう、共産党は悪いイメージしかないが、社会が社会である限り、ヨーロッパの王政が必ず革命で打倒されつづけてきたようになんどもなんども勝ち組と負け組の間の逆転運動を指揮する革命家は現れ、なんらかの主義によって社会を変えていく歴史はいつの日か必ずやってくるのだろう。今、その最大の本命と目されているのが、個人個人の力が企業の力に逆転できるような各種社会実装と思想の試みである。ホリエモン新党はたぶん、その臭いをつかもうとしたが、怪物みたいなやつとつるんでしまったために失敗に終わったのだろう。