ストーカーもなにも

 おれはおれの言葉のせいで彼女が元カレのところを飛び出してしまって貧しい食卓の写真を上げているのを見ておれのせいだと罪悪感を感じてコメなど買って通ってそのうちうちにきてプレステ4でもやれよとなってそれっきり彼女が住み着いて彼女に何かあったらおれの責任だと義務感で彼女をノベルジャムに送り出したり欲しがる着物を買ったり買い物してもらってるお礼としてそのたびに一万円渡すなどしていた。彼女ははじめは帰りたがらなかった。一人だと餓死してしまうみたいなことをいっていた。けれどもケースワーカーさんから居住実態がないんじゃないかと電話がかかって自室に帰ると、それっきり今度は冷たい態度をとるようになった。僕は二人が恥ずかしくなく結婚できるよう君も仕事についてほしいと希望したが、ちょうどコロナの流行り始めのころで、すぐに彼女の就職活動はできなくなった。それから互いに会う機会はどんどん減った。緊急事態宣言が発令されたりした時期もあった。彼女はそのころにはオンラインサロンにハマって多くのメンバーらと動画番組などを作ったりするようになっていった。似たような境遇の男女らにインタビューする機会などあったらしい。そのなかでより価値観や人生観、感性の近い仲間と出会ったのだろう。そうして、おれよりもよい相手を見つけて気持ちが変わったのだろう。